銀河英雄伝説は、現代社会を生きる私たちの道しるべだ。
こんなツイートをした。
同じ行動(努力)をしているのに成果に差がある。なんか不公平ですけど、人生ってそんなものなのかもしれませんね。そんな時はふと、ヤンの同期ジャン・ロベール・ラップ少佐を思い出します。#銀河英雄伝説 #銀英伝
— 甘いものコントローラー (@sweet_ruler) May 8, 2022
今回は、数ある登場人物の中でも、とてもかわいそうなラップ少佐について述べていく。
ラップ少佐が導いてくれる人生の道しるべとはなんだろうか。
ジャン・ロベール・ラップとは
ラップは、アスターテ星域会戦の時に自由惑星同盟第6艦隊司令官ムーア中将の幕僚であった。
同僚である第2艦隊幕僚のヤンと同様に、自軍が各個撃破されるリスクを頑迷な上司に警告している。
しかし、ヤンと異なるのは、ヤンは生き残った一方で、ラップはむざむざ戦死してしまうという点である。
ジャン・ロベール・ラップの階級
ラップ少佐の階級については、ちょっとしたエピソードが作中で紹介されている。
ラップの後輩であるダスティ・アッテンボローがヤンとの会話の中で「ラップ先輩」と呼んでいるシーンがあるが、既にこの時、アッテンボローは中佐であった。
つまり、少佐のラップは、後輩に階級のうえでは抜かれていたのだ。
ジャン・ロベール・ラップの能力
とはいえ、ラップは傷病休暇のため後輩の後塵を拝していただけで、作中では有能な人物と誰しもが口を揃えている。
ジャン・ロベール・ラップから学ぶこと
ラップ少佐から学べることは、人生は運も実力のうちということだ。
同じ行動
ハッキリ言って、銀河英雄伝説【旧作OVA】第1話のラップは、ヤンと全く置かれている状況が同じである。
ヤンは無能なパエッタ中将の幕僚であり、進言をことごとく却下されている。
ラップも同様で、これまた頑迷なムーア中将の幕僚であり、進言をことごとく却下されている。
違う結果
この二人の違いは、ヤンはこの戦いを生き残り、ラップはこの戦いで死んでいる。
しかも、生き残ったヤンも、戦死したラップも、生き残るための努力は同じようにしているという点だ。
だだ、ヤンが乗艦する戦艦は敵の攻撃を受けるも沈没せず、おまけに、良い意味で上官パエッタが負傷し、ヤンが指揮を執ることができている。
一方のラップの乗艦する戦艦は、艦橋に攻撃が命中して、ラップは無残な最期を遂げている。
この時、ラップはヤンと同様に持ちうる最善手を打ちながら、生き残ることができなかったのは不運としかいいようがない。
社会でのあるある
社会に生きる我々も、自分とアイツ(例えば同期を想定するといいかもしれない)は同じように仕事をしているにもかかわらず、なぜアイツは自分よりも出世が早いのだろう…。成果が出せているのだろう…。
そういう思うことがあるかもしれない。
そんな時は、ラップ少佐をちょっと思い出してみると良い。
人生そういうこともあるのかもな…というノリになれる。
ラップ少佐を作中で見かけると、いつもそんな気持ちに私はなる。
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