天から金の御札が降ってきた金札宮で金運あやかれ!

伏見に古社は多いが、金札宮も要チェックである。

そもそも、伏見という地名は、「高天原から伏して見た」とも「豊かな伏し水」に由来するともいわれ、何とも歴史の滋味あふれる地名で好ましい。

また、「金札」の名称には、どことなく金運の匂いを感じるが、大正解である。

金札宮で金運あやかれ!

金運の縁よろしく神秘的な御由緒が伝わっていて、かの有名な能の謡曲「金札」の題材になっているので紹介したい。

能の謡曲「金札」

桓武天皇の時代、ちょうど平安遷都の頃のお話である。

伏見の里に社殿造営のため勅使がきたという。

そこで神のお告げを待っていると突然、天から金の御札が降ってきた。

札には長く伏見に住んで国土を守らんという誓いが書いてあった。

何事かと人々が集まってくると虚空から声がして、

「我こそは天照大神より遣わされた天太玉命なり。我を拝まんとすれば瑞垣みずがき作るべし」

と聞こえたと言う。

何とも突拍子もないお話だが、伝説とはそういうもので、「天から金の御札が降ってくる→金運!」という解釈でOKだ。

社伝「白菊の神水」

また神社の言い伝えによれば、奈良時代、伏見の久米の里に白菊を植えて楽しむ老人がいた。

村人が名前を聞くと天太玉命だと答え、

「もし飢饉が起き、稲穂が枯れるときには白菊の露を注ぎなさい」

といい、手にした白菊を打ち振るうとたちまち清水が湧いてきたと言う。

そして一度この白菊で潤えばたちどころに福運がつき、家運は上昇し、子孫は繁栄し、火災の災いが除かれるだろう と告げたという。

当時の孝謙天皇は、これを聞いてたいそう喜び、金札白菊大明神の宸筆を与えたとも伝わっている。

ご神木「クロガネモチ」

金の御札といい、白菊の神水といい、実におめでたくありがたい御由緒である。

伏見区の住宅地にひっそりとあるこの金札宮だが、境内にそびえるクロガネモチのご神木が一際存在感を際立たせている。

この地域では 末社に祀られている恵比寿神と共に開運の宮、幸運を呼ぶ宮として崇敬を集めているのだ。

その末社の前に置かれた恵比寿像は、金貨を掲げた笹を手にしており、個人的にとても気に入っている。

伝説の白菊井に思いを馳せながらとぼとぼと境内を散策していると、かの白菊井は境内に手水舎としてひっそりとその面影を残していた。

飾らない、こういうのが良いんだよね。

私は思わずニヤリとして境内の奥へと進んでいくのだった。

みなさんも見逃さないようにされたい。

金運もたらす御由緒とお守り

主祭神は、天太玉命、天照大神、倉稲魂命である。

由緒は、天平勝宝2年、750年、孝謙天皇より「金札白菊大明神」のお墨付きをもらい、地元の人が造営したことに始まる。

お守りは、「御守」、「福籠守」、「金運守」、「招福小判」などがある。

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